スタッフの方にご挨拶をして「三浦ふれあいの村」に入村。水着に着替え、帽子を被って、いざ海へ!
広い海、砂浜、潮風が子どもたちを迎え、子どもたちもその雰囲気を全身で感じて、しばらくの間おしゃべりが止まります。海に来たのが初めての子も息をのんでしばらく海を見つめていました。
砂浜から遊び場になる岩場まで移動して、準備体操が終わると、思い思いに遊び始めます。潮だまりには小魚、ヤドカリ、ウミウシなどの生き物がいっぱい。何人かで覗き込んでは「いたっ!」「つかまえて!」「にげちゃった~!」と盛り上がっています。最初はおっかなびっくりだった子もコツをつかんで、すばっしこいヤドカリを捕まえられるようになり、虫かごの中にはだんだんと海の生き物が増えていきました。自分では捕まえられないお友だちも虫かごに入っていれば大丈夫。「みせてー」と声をかけ、じっくり観察していました。
岩場を越えるとそこは大人の膝くらいの水深の海です。「つめたーい」「ひゃ~!」と言いながらお腹くらいまで入って波を感じたり、お友だちと一緒に胸まで浸かり露天風呂!?を楽しんでいるグループもいました。
「こっちにきてー!」と呼ぶのはゴーグルを装着している5歳の女の子です。「海の中に魚がいるか見てみるね。」とひとこと言うと、顔を水につけ泳ぐ格好で海に浮かんでじっとしています。残念ながら魚は見つかりませんでしたが、その大胆な遊び方にはすごい!と感動させられました。
この日は、風もなく波も穏やかだったので、小さな子どもたちも安心してのびのびと遊ぶ事ができました。子どもたちのはじける笑顔を見ていると、自然と触れ合う事の大切さに改めて気付かされます。保育園で海に行くのは年に一度だけなので、子どもたちから「おなかすいたー!」の声がかかるまで、たっぷり遊んで海を後にしました。
三浦ふれあいの村で、おにぎり弁当をむしゃむしゃ食べて原っぱでひと遊びすると、もう帰りの時間。バスが出発すると遊び疲れた子どもたちはあっという間に夢の中です。
子どもたちの寝顔を見ながら、海の素晴らしさを少しは伝えられたかな?と考えていました。この体験が子どもたちの自然や平和を愛する心を育んでくれることを願っています。
(YMCA山手台保育園アルク 加藤 順子)