YMCA山手台学童クラブ:平和学習のご報告
11/15-16の2日間、平和学習を行いました。
世の中が平和になるためには、どうすればいい?と聞かれて、平和な環境に育つ現代の子どもたちから、すんなりと「平和」についての言葉や考えが出てくるわけではありません。逆になんだろう。と考えてしまうこともあります。
そこで、平和を考えるには…「平和の反対を考えよう!」ということになりました。
もしも戦争により、生きていくために大事な食べ物を育てていた畑が荒らされてしまったら…。大事な家族やともだち、いつもの暮らしがなくなってしまったら…と、自分たちの周りに起こったことと仮定して考えてみることにしました。
「目をつむって、考えてみよう。いつも楽しく家族や友だちと暮らしていた。そこへ、戦争によって悪い人たちがやってきて、自分たちの大事な畑を荒らされた。大事に育ててきた食べ物はなくなり、家族や友だち、住む家も失ってしまった」その時の気持ちはどう?と、リーダーが問いかけると、「悲しい。くやしい。さみしい。」と言う言葉が次々と出てきました。
「では次はその反対。その戦争がなくなって、元の生活ができるようになりました。また、畑から食べ物も獲れるようになり、家ももとにもどり、毎日家族や友だちとも笑いながらたくさん遊べるようになりました。その時の気持ちは?」
「うれしい!幸せ!よかった!」と明るい言葉が飛び交います。
2日目は、戦争により友だちをなくしてしまった、という子どもの気持ちを対象にした「えんぴつびな」の絵本を読みました。
このようにして、平和の逆を想定してから、平和について、平和のハトに願いを書きました。
メモをまとめていく中で、最後に「平和になるために、自分には何ができる?」という質問もまとめました。「あらそわない。ひとのきもちをかんがえてこうどうする。」など、自分なりの言葉をまとめていました。
「大切な家族がいて、友だちがいて、学校に行ける。」私たちは普段の何気なく過ごしている毎日が、いかに平和であるかということを再確認できました。
(YMCA山手台学童クラブ 安岡紀子)