「ハンバーガーとポテトでーす!どうぞ~」
そう言いながらこのお皿を運んできてくれたのは、4歳児クラスの男の子。
色や形からイメージして、作ってくれたようです。
小さなクラスの子どもたちも、よくこのブロックを食べ物に見立ててお皿に盛ってくれます。黄色は卵焼き、赤はトマト・・など、色で食べ物をイメージするようです。それがさらに幼児クラスの子どもたちの手に掛かると、色だけでなく形も似せて、より一層本物に近くなっています。
「いただきます!」とモグモグ食べる真似をしていると・・また別の4歳児の男の子がブロックを持ってやってきます。
「モルモット、だっこしますか?」
どうやらよく遠足などでも訪れる動物園のふれあいコーナーをイメージしているようです。
「だっこさせてください!」と言うと「ぎゅってしちゃだめですよ~」と優しい手つきで保育者の手に乗せてくれました。
「ネズミさんもいますよ~」と本物のハツカネズミのように手から腕へと登ってくる様子も同じブロックで表現しています。
「みてみて!モルモットのおうちだよ」
子どもたちのイメージで、そう見えてくるから不思議ですね。
組み方次第で色んな形に変身するブロックですが、その楽しみ方は無限大なのだなぁと感じると同時に、子どもたちの想像力や表現力の豊かさに改めて気付いた「見立て遊び」でした。
(YMCA山手台保育園アルク 織原 信枝)