YMCA山手台学童クラブ・プログラムのご報告
カナダで始まったいじめ反対運動の「ピンクシャツデー」。山手台学童クラブでは毎月いじめについて考える時間を持っています。
2月は4回に渡り、ピンクシャツデーの取り組みをしました。
≪ピンクシャツデー①~ピンクシャツデーってなに?~≫
カナダの学生がきっかけで始まったピンクシャツデー。数年前に山手台学童クラブのお友だちがアルク保育園のお友だち向けにピンクシャツデーの劇をした映像を見て、ピンクシャツデーの成り立ちを知りました。そのあとには「みんなはどんな色が好き?」ということで、「好き」を認め合う時間を持ちました。≪ピンクシャツデー②~いじめってどんなこと?~≫
「いじめってどんなことをいうのだろう?」まずはみんなが考える「いじめ」を紙に一人3つまで書き出し、その後動画をみて、どんな種類のいじめがあるのかということを学びました。「体/心/持ち物/お金/インターネット」のいじめがあることを知り、そのあと自分が書いた、いじめだと思うものはどこにあたるのかということを分類してみました。どんなことがいじめにつながるのかということを知ることができました。≪ピンクシャツデー③~どんな気持ちか考えよう~≫
「いじめるひと」「いじめられているひと」「いじめをみているひと」の気持ちをペアになって考えました。いじめている人⇒"楽しい、おもしろい"と思っているのでは?
いじめられている人⇒"こわい、どうしていじめられているのか不安"と思っているのではないか?
みている人⇒"助けたい、自分がいじめられたらいやだ、おもしろそう"と思っているのではないか?
など、素直なみんなの考えを知ることができました。
最後には「もし、いじめかな?と思ったらどうすればいいのか」ということについても学びました。
≪ピンクシャツデー④~ことばについて考えよう~≫
学童で過ごす中で日頃みんながつかっていることばってどんな言葉なのかな?つかっていることばってお友だちを傷つけたり、いやな思いをするものではないかな?ということを考えました。「だまれ」「かたづけないとおもちゃつかえないよ」などの言葉ではなく「しずかにしてね」や「つぎはかたづけてね」などやさしい言葉で伝えることが相手を嫌な気持ちにさせないということを子どもたち自身改めて気づきました。高学年のお友だちからは「言われる相手による」「自分がイライラしている時は嫌だ」などの意見も出ていました。
ピンクシャツデーのプログラムを通して、自分やお友だちのことを考え、そのことが少しずつ「みんなが居心地のよいクラブ」になることにつながればよいと考えています。
3月は4月~2月に取り組んだことを踏まえて、2023年度みんなが温かい気持ちで過ごせるような標語作りをみんなでしたいと思っています。
(YMCA山手台学童クラブ 棚橋 泰菜)