2024年8月2日金曜日

【学童・夏休み編】ぼうえきゲームをしてみよう! ~SDGsプログラム③~

YMCA山手台学童クラブ・プログラムのご報告

7月22日(月)に、3回目のSDGsプログラムを行いました。今回は、1回目と同じく「貧困について考えよう」というテーマで、「ぼうえきゲーム」を行いました。

6つの国(グループのこと)に分かれたお友だちに渡されたのは、何かが入っている封筒です。それぞれが封筒を開けてみると…。「定規とかハサミがたくさん入っている!」「え、私たちのところには紙ばっかり入ってるんだけど」と、国ごとに様々な反応がありました。

紙と道具を使って何をするんだろう?

ここで、リーダー(支援員)からルールが説明されます。封筒に入っていた道具や資源(紙のこと)を使って、制限時間内により多くのお金を稼いだ国の勝利です。お金を稼ぐためには、世界銀行に製品を売らなくてはなりません。しかし、製品を作るには、道具や資源が必要になってきます。

国の中で役割分担をしています。

封筒に様々な道具が入っていた国は、いち早く製品作りに取り掛かりました。反対に、封筒に資源ばかりが入っていて道具が入っていなかった国は、「製品を作れないよ!」「どうしたら良いの?」と悩んでいます。

そこで、リーダー(支援員)から「”ぼうえきゲーム”の”ぼうえき”ってなんのことだろう?」とヒントを出されました。すると、それぞれの国が動き出しました。「はさみを使いたいんだけど、いくらで貸してくれる?」「定規と資源を交換するのはどうかな」「その条件だとちょっと貸せないよ」と、あちこちで交渉が行われます。平等な貿易になるように心がけている国もあれば、自分の国に大きな利益があるような貿易を行っている国もありました。


国同士の交渉が行われています。

あっという間に制限時間になり、結果発表です。結果は、初めに道具を1番多く配られていた国が1番でした。しかし2番になったのは、道具が1番少なく、資源が多く配られていた国でした。道具を多く持っている国(先進国)と資源を多く持っている国(発展途上国)の間でどのような貿易が行われているのかを、「ぼうえきゲーム」を通して体験することができましたね。「ぼうえきゲーム」をする中で感じた不公平さや不平等さは、現実の世界でも起こっていることです。世界で起きていることに目を向けながら、みんなが平等に生きていくために何ができるのかを考えてみたいですね。

(YMCA山手台学童クラブ 入江)