2017年2月25日土曜日

YMCA山手台学童クラブ ピンクシャツデーのご報告

YMCA山手台学童クラブ:ピンクシャツデーのご報告

20172/22のピンクシャツデーにおいて、「いじめについて考え、伝え、行動する」という目標にもとづいて、皆が「いじめ」についてどういうことなのかを真剣に考えるための5日間の取り組みを行いました。

1日目はいじめる側、いじめられる側の立場について考えました。実際に、いじめられた体験のある子どものニュースなどを参考にし、いじめられる側に対して、いじめるとはどういう立場のことかを深く掘り下げました。
いじめる側については、いじめる人に加わる人のことや見て見ぬふりをする人のこと、一緒に暴言を吐く人。など、いじめに加わる人もいじめる側だということを学びました。
いじめる人については、普段クローズアップされてわかっていても、見て見ぬふりをする立場の人のことまでは、いじめの範囲と理解していなかった人も多くいました。



2日目は、1日目に参考にしたニュースを読んだときに、何人か、「俺もいじめられたことがある。」という、子どもたちから自然に出て来た声を拾い、その時の気持ちを実際考えてみる事にしました。くやしくて、やり返したい。という気持ちもありますが、多くは、悲しい、さみしいなどの孤独を味わうというものでした。そんなとき、近くにいる友だちはどうしたらよいのでしょうか。

3日目は、友だちの存在について考えました。友だちとはどんな役割をするのか。また、心から友だちと呼べる人はどんな人なのかということを一緒に考えました。
そこから、谷川俊太郎さんの「ともだち」という本を参考にし、本文から抜粋した言葉を班の代表の子どもたちに読んでもらい、自分の考える本当の意味でのともだちは、どういう存在なのかを考え、紙に書いてもらいました。

4日目。3日目に紹介した谷川俊太郎さんの友だちの本が家にあるから持ってくるよ!と、一人の子どもが皆の前で「ともだち」を静かに一冊朗読してくれました。
友だちから読んでもらったその語りは、大人が読んであげるよりも、子どもたちの胸に響いたのではないでしょうか。
:本文抜粋 ~ともだちなら いやがることを するのは よそう。
なかまはずれに されたら どんなきもちかな。
ひとりでは できないことも ともだちと ちからを あわせれば できる。
だれだってひとりぼっちではいきてゆけない ともだちってすばらしい~
まだまだ他にも多くの大切なメッセージが込められている本でした。


2/22ピンクシャツデー当日、いじめられる人の立場になり、今後そのような悲しいことが起きないようにというメッセージを伝えるために、全員で、ピンク色の物を持ち、また、ピンクのシャツを着ました。最後に今までそれぞれが考えたメッセージカードをポスターに貼り、5日間の取り組みをしめくくりました。メッセージカード作成にご協力していただいた保護者の皆様からも心温まるメッセージをたくさんいただきありがとうございます。心よりお礼申し上げます。まだまだ今後も皆様からのメッセージを募集しております!

この5日間で、大人も子どもも一緒になり、ピンクシャツデーについてじっくり考える事ができました。学童にお立ち寄りの際は、ポスターに集まったたくさんのメッセージを是非ご覧ください。


山手台学童クラブ:安岡紀子