避難訓練&引き取り訓練のご報告
4月28日(金)に泉区岡津消防出張所の方のご協力をいただき、避難訓練と引き取り訓練を行いました。
午前中は大地震を想定した訓練。子どもたちは各保育室で安全確保。その後保育園のキッチンより出火想定の中、消防署への連絡と一時避難場所である公園への避難、人数・安全確認をしました。避難の様子を消防士の方に見ていただき、子どもたちが静かに早く避難できたことと保育士たちが子どもたちの安全をしっかりと確認しながら移動できていることを褒めていただきました。そして大切な「お(おさない)・か(かけない)・し(しゃべらない)・も(もどらない)」のお話を伺いました。
幼児クラスの子どもたちは『煙体験』もしました。
消防署の方々が組み立ててくださった枠組みに透明なビニールをかけていき、その中に煙をいっぱいにしていきます。
煙は無害でバニラかイチゴのようなちょっと甘い香りがしましたが、シートの中は煙でいっぱいで何も見えません。子どもたちの中には怖くて中に入ることができない子もいましたが、透明なシートの外からは煙が上に行き、下の方は視界が開けていることが分かり、子どもたちにも目で煙の動きが理解できました。その中を、教えていただいたように姿勢を低くしなるべく煙を吸い込まないように鼻と口を覆って進みます。
昼食は避難時を想定して避難食でした。いつものおいしいアルクの給食がなくて残念ですが、時々こうした食事に慣れておくと災害時にも落ち着いて食事をとることができます。
乳児クラスの子どもたちもしっかりと食べていました。 |
パックのごはんとインスタントのお味噌汁
幼児クラスは昼食の前に『防災マン』の紙芝居を見てもう一度災害について考えたり、震災時はいつものようにご飯が食べられなくなるかもしれないことや災害時用のご飯の説明を聞きました。子どもたちはお話をしっかりと理解し災害時のことに思いを巡らせ、ご飯を大切にいただきました。夕方からは、引き取り訓練を行い、保護者の方には震災時避難場所である領家中学校の場所を「震災クイズ」に答えていただきながら確認していただきました。また、保育園にある災害時用備蓄品の展示と説明をしました。
今日の『煙体験』でちょっと怖い気持ちになってしまった子もいたかもしれませんが、もし火災になってしまって煙を見た時にこの体験を思い出し、どう行動したら良いかを思い出してくれるでしょうか。 また、この避難訓練を通して各ご家庭でも災害時について話し合い、家族の安全を考える機会にしていただると嬉しいです。
(YMCA山手台保育園アルク 伊藤)