【YMCA山手台保育園アルク】プログラム報告
横浜市の中では自然が豊かな地域にある、YMCA山手台センター。
その環境を地域資源として捉え、季節に合わせた野外活動をできないか?
異年齢の子どもたちが関わり、知識や技術を共有する場を作れないか?
そんな思いから、2022年度地域活動「わんぱくアルク」が発足しました。
虫探しが好きな卒園&在園児が集まった第1回。夏盛りの7月でした。
遊び慣れている子どもが先頭に立って探索や生物採集に向かい、
子ども同士で知識を共有して一緒に考える…。そんな空間が生まれていきました。
第2回の9月は人数がぐっと増え、子どもたちの知識や経験の幅が拡大。
自然いっぱいの環境の前で、遊び方が分からず立ち尽くす子も。
そんな姿を保育者はあえて見守り、子どもの興味関心に委ねます。
木の枝でザリガニを釣っている卒園児を見て真似しますが、一人では糸が結べない4歳児クラスの子。
「私に貸して、やってあげるよ」と、見かねて手を差し伸べる別の卒園児。
ザリガニを初めて釣ったその子は、迎えに来た両親へ真っ先に自慢していました。
第3回は11月。生命の活気に溢れていた夏は終わり、テーマは地域の探索。
山手台センターの周辺マップを見ながら、自然物探しへ出発進行!
沢山の自然物を見つけるにはどこへ行く?どうやって行く?地図を手にした子どもたちは頭をひねります。
友だちを引き連れて道案内をする緊張感や、困った時にみんなで考える一体感。
もっと色んな場所に自分で行ってみたい!そんな声が聞こえてきました。
年が明けて1月。第4回は凧を作って公園へ。
凧揚げ経験のある子どもたちが、未経験の友だちへアドバイスを送ります。
どうすれば高く上がる?糸の長さは?風は吹いている?
一人で上手くいかなければ協力しよう。教え合い、力を合わせる子どもたちでした。
活動の中、ゴミ拾いを通じてSDGs推進にも取り組みました。
キレイに見える公園でも、よく見ながら歩くと目立たない場所に多くのゴミが。
一人〇個と決めたノルマなんて忘れ、張り切ってゴミを探す子どもたちでした。
今年度4回の実施で、延べ50名ほどの子どもたちが参加したわんぱくアルク。
地域を舞台に異年齢交流をしたり自然への造詣を深めたりと、一人ひとりが様々な経験をできたのではないでしょうか。
「次回のわんぱくはいつですか?」「家族でもザリガニ釣り行きましたよ」
ご家庭からも嬉しいお言葉を多く頂きました。ご参加ありがとうございました。
今年度は基本的にアルク保育園と繋がりのある輪の中で募集を行いました。
次年度はその輪を拡大していき、
より多くの子どもたちの交流の場となるようにと考えています。
(YMCA山手台保育園アルク 加藤純平)